文庫本の買取のコツは、「早く売る」「人気の動向を掴む」こと
古本屋で在庫数、販売数とも急速にシェアを伸ばしているのが文庫本です。 文庫本とは、ところどころ挿絵のついた小説を指します。 安価であり、現代的で簡便かつマンガ的な文体と、挿絵によるキャラクター像の安定化によって、コミックと小説の中間に位置します。 以前は中高生が読むものという感じでしたが、最近は大人向けのものも数多く出版・販売されていて、買取の需要も非常に多いです。

文庫本の特徴は、とにかくマニア層が多いということ。 そして、メディアミックスによって漫画やアニメDVDが登場すると、原作としての注目が集まって需要が増えることが多々あるということです。 出版不況といわれる昨今において、出版部数が増えている数少ない分野であり、作品の出入りが多いです。 逆に言えば、作品一つあたりの出版部数は多くはないため、ある程度の期間を過ぎて店頭から在庫が消えると、あとはリサイクル市場に頼ることになります。

イラストも商品価値を形成していますので、本そのものが汚くなっていると商品価値がつかない場合もあります。 人気作家の作品は、後々になって注目されることも多いので、ある作家がブレイクした際に過去の作品を持っていると高く売れるということも度々あります。

文庫本の買取価格の相場としては、状態が悪くなければ、1冊あたり30円~で買取してもらえる場合が多いです。 人気作品であれば100円~になることも珍しくありません。 元々の定価が低く設定されているので、単体ではそれほど高くはない場合も多いです。 また、流行すたれが激しいので、比較的早いペースで値崩れしていくジャンルです。 買取を依頼するタイミングは注意しましょう。 初回限定版など最近は様々なプレミアムをつけた販売をしている場合もあるので、そうした特別版は定価以上の値段がつくこともあります。

文庫本は、多くの古書店で取り扱ってくれるようになりましたので、売りやすいジャンルの一つであるといえます。 収集趣味が特別になければ、早めに買取に出して新しい本を購入するのがオススメです。